プロフィール完成版(仮)

 花粉症の症状もおさまり、平穏な鼻を取り戻しつつあるこの頃です。
 今回のお題は「てっぺん」。N社長が出したお題の意味とはきっと違うでしょうが、わたしのイメージする「てっぺん」について記してみます。
 わたしが身を置く芸能界においての「てっぺん」とは、「天下」と言い換えられるかもしれません。用例をひとつあげるとすれば、仲間内での噂話で、口の達者な同僚について先輩が一言、
 「あいつ偉そうことばっかり言ってるけど、一度も天下取ってないだろう」
 と、こんな感じです「てっぺん」「天下」どちらも、これ以上ないほど高い場所にいる状態を指します。あらゆる意味で人より抜きん出ている状態。
 細かく言えば「てっぺん」とはホンの一瞬で、「天下」の方が「てっぺん」より滞空時間が長そう。しかし高い場所にはずっといられない。いつかは低い場所へ降りていきます。  
 高い場所にいることを良し、とする世界において、降りることは「低迷」と取られます。
 我が身を振り返ってみると、わたしは一度も「天下」も「てっぺん」も取っていません。オリンピックみたいに金メダル!があればいいのですが、芸能界に「天下」「てっぺん」に金メダルは与えられず、一応何らかの賞はあるけど、それが「天下」「てっぺん」と一致するとは思えないし「人気」のあるなしとも違うような気がします。
 ようするに空気、または勢いみたいなもので、空気は絶えず入れ替わっていく。今日「天下」「てっぺん」だと思っても、次の日には変わっているくらいに曖昧。まるでお天気みたいですね。
 悲しいことに「天下」「てっぺん」がなくても、「低迷」はあります。芸能界だけでなく、どんな世界にも、たぶんどなたにも。低迷は急に来るものではなく、気づいたら低迷している自分を実感する。けっこうきつい状態です。
 そういう時、わたしはこう考えます。「今が底なら、あとは上がるだけ」大きくジャンプするには、思い切って深くかがむ必要があります。その為に今あえて低く体制を取っている、と。
 しかしですね、わたしは「てっぺん」を目指しているわけではありません。芸能界では矛盾している存在、と思われるかもしれませんが、本当にそうなのです。「てっぺん」「天下」というのは、人と比べて高い位置にいる状態ですが、わたしは誰かを押しのけて上に行く気がない。ただより高くジャンプをしたいだけなんです。
 もちろん自分よりも高い位置にいる人が気にならないわけじゃない。以前なら憧れや嫉妬の気持ちもありました。でも今は人を変に意識するより、自分がどうありたいか、を確認する方が大事。もう他人のことを気にしている暇などない。
 ちょっと優等生めいたことを書きましたが、これが今のわたしの心境です。