プロフィール完成版(仮)

 いつのまにか1年の半分が終わってしまいました。「そんな!こないだ年が明けたばかりなのに!」とは言いませんが、時の流れは年々早くなっているのでしょうか。そんな気がしてなりません。
 今回のお題は「粋」です。
 「粋」は「意気」から転じた語だそうです。単語の上に「粋な」と付くと、垢ぬけて素敵なイメージを思い浮かべることができます(粋な人、粋なお店など)。
 わたしがこの言葉に触れたのは、多分上京してからです。なぜなら故郷の大阪ではあまり聞かなかったからです(わたしの周辺での話ですが)。
 それというのも「粋」という言葉は、大阪という土地柄になんとなしにそぐわないのです。どこか泥臭く、庶民的な人や物を愛する場所ゆえに「垢ぬけた○○」と言われても、あまりピンとこない(あくまで持論です)。
 ところで「粋」という単語を使った「粋がる」という言葉があります。得意になる、粋になった気でいる意味。これに似たもので関西には「イキる」という言葉があります。
 「イキる」は漢字ではなく、カタカナで「イキ」とあてるのがふさわしい。使い方としては、
「あいつ、イキってるな」「かなりのイキリやもん」
 と言う風に、ある人物を悪くいう場合に使う。意味は「粋がる」とほぼ同じ。
 しかし上方ことば語源辞典によると、「イキる」は「粋がる」ではなく、「息遣いを荒くさせる」の「息」から来ていて、調子に乗っていることを指すそうです。
 関西にはお調子者が多い(またまた持論です)。お調子者=「アホ」ともいえるかもしれません。「アホ」とは大阪においては悪口ではなく、愛すべき存在という意味も付随しています。
 では「イキる」「粋がる」は悪口なのか?そうでないのか?うーん、やっぱりその言葉が使われるところの人間関係によるでしょうね。知らない誰かを「粋がる」「イキリ」といえばやっぱり揶揄しているだろうし、親しい人に対し「あいつはイキって、しょうがない奴だなぁ」だと、言った方の目尻の下がった優しい顔が浮かぶ言葉でもありますし。
 ところで「イキる」とパソコンで打つと、最初に出てくる変換は「生きる」です。「イキる」を打とうとして「生きる」が出て来た時の衝撃。知らず知らずのうちにイキっている自分の疾しさを目の当たりにするというか、「イキって生きるのはあかんわ」というメッセージか。
 ごちゃごちゃと考えてばかりの頭に「生きる」という言葉のまっすぐさ、素直さがいつもよりスッと入ってくる。
 粋でありたい。イキって生きるではなく。そんなことを考えたお題でした。